- MFT(口腔筋機能療法)
- MFTのメリット
- MFTが必要なお子さま
- 楽しくトレーニングを行うためのアクティブルームを完備!
- トレーニングの例
- 自宅でもできること
- MFTの注意点
- 無料合同説明会のご案内
MFT(口腔筋機能療法)

MFT(口腔筋機能療法)は、“Oral Myofunctional Therapy” の略で、舌・唇・頬などのお口まわりの筋肉の使い方やバランスを整えるためのトレーニングです。
小さなお子さまの中には、舌を前に突き出す癖や指しゃぶり、頬杖といった、歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼす習慣が、無意識のうちに身についてしまっていることがあります。
MFTでは、このようなお子さまの癖に気づき、改善に向けてサポートしていきます。
とくに5〜8歳半ごろの成長期は、舌の位置や飲み込み方、呼吸方法(鼻呼吸)、発音、噛む力といった機能が整えやすい時期とされています。この時期にMFTのトレーニングを始めることで、無理なく歯並びやかみ合わせのバランスを整えることができます。
当院では、お子さま一人ひとりの癖やお口の機能を丁寧に確認したうえで、それぞれに合ったトレーニングをご提案いたします。MFTによって、歯並びやかみ合わせの安定だけでなく、将来的なむし歯や歯周病のリスクの軽減にもつなげていきます。
MFTを行う目的
小児矯正において、MFT(口腔筋機能療法)が重要とされる理由は、舌や唇などお口まわりの癖を早い段階で改善しておくことが、将来の歯並びや矯正治療の土台づくりにつながるためです。
舌を前に押し出す癖や口呼吸などが残ったままだと、せっかく矯正で歯並びを整えても、時間が経つうちに元の状態に戻ってしまうおそれがあります。
MFTによって、子どものうちから筋肉の正しい使い方が身につけば、歯や顎にかかる力のバランスが整い、矯正後の後戻りも防ぎやすくなります。
お子さまの成長期にトレーニングを始めておくことで、大人になってから本格的な矯正が必要になった場合も、よりスムーズに進められる可能性が高まります。
MFTのメリット
MFTでは、舌や唇、頬の筋肉を正しく使えるようにトレーニングすることで、お口まわり全体の機能を整えていきます。日常の癖や筋肉の使い方を改善することで、次のような効果が期待できます。
MERIT01.
お口まわりの筋肉のバランスが整う
普段うまく使えていない筋肉をしっかり働かせ、反対に必要以上に力が入っている部分はリラックスできるようにします。こうしたアプローチによって、舌・唇・噛むための筋肉などのバランスが整いやすくなります。
MERIT02.
舌や唇の位置が安定する
トレーニングを毎日継続することで、舌が自然に上あごにおさまり、唇も無理なく閉じられるようになっていきます。リラックスしているときにも正しい位置を保てるようになることで、きれいな歯並びやかみ合わせの安定につながります。
MERIT03.
噛む・飲み込む・話す・呼吸する動作がスムーズになる
食べ物をよく噛んでしっかり飲み込む、はっきりと発音する、鼻で呼吸をするなど、日常の基本的な動作がスムーズに行えるようになります。これらの機能が整うことで、顎や歯にかかる余分な負担も軽減できます。
MFTが必要なお子さま
- 4歳を過ぎても指しゃぶりが続いている
- いつもお口がポカンと開いていて、鼻ではなく口で呼吸している
- 前歯の間から舌が出ている
- 頬杖をつく癖がある
- 食べ物をうまく飲み込めない
- 食事のときにクチャクチャと音を立てている
- 飲み込むときに舌が前に突き出る
- 姿勢が悪く、猫背になっている
- 爪を噛む癖がある
- うつぶせで寝ることが多い
- サ行やタ行などの発音がはっきりしない
お子さまにこれらの特徴が当てはまる場合、お口の周囲にある筋肉(舌・唇・頬など)の機能がうまく使えていない可能性があります。そのままにしておくと、歯並びの乱れやかみ合わせのズレにつながってしまうおそれがあります。
歯は、ほんのわずかな力でも毎日かかり続けていると、少しずつ動いてしまいます。そのためお子さまの癖や筋肉の使い方の不調を見極め、それぞれに合ったMFTのトレーニングによって正しい筋肉の使い方を身につけていくことが大切です。
お子さまのお口の癖や筋肉の使い方で少しでも気になる点があれば、お気軽にご相談ください。
楽しくトレーニングを行うためのアクティブルームを完備!

マイオブレースメンバー加盟クリニックである当院では、お子さま専用の「アクティビティルーム」をご用意しています。
ここでは、専門のトレーニングスタッフ(エデュケーター)が中心となり、お子さまが楽しみながら取り組めるよう工夫したトレーニングを行っています。
トレーニングでは、お口まわりの筋肉だけでなく、姿勢や呼吸、全身のバランスにもアプローチしながら、お子さまの健やかな成長を多方面からサポートいたします。アクティビティルームでのトレーニングは、月に1回程度のペースで継続して実施します。
当院では「トレーニング=治療」ではなく、「トレーニング=楽しい時間」と感じてもらえるよう、遊びの要素を取り入れたリラックスできる空間づくりを大切にしています。無理なく習慣づけていけるよう、お子さまのペースに寄り添ったトレーニングを行っています。
トレーニングの例
MFT(口腔筋機能療法)にはさまざまなトレーニング方法があり、お子さまのお口の癖や筋肉の使い方、年齢などに合わせて、適切なトレーニング方法をご提案しています。代表的なトレーニングの内容をいくつかご紹介します。
あいうべ体操
口を大きくしっかり動かす「あいうべ体操」は、唇・舌・頬の筋肉をバランスよく鍛える基本的なトレーニングです。
「あー」「いー」「うー」「べー」と声を出しながら、それぞれの動きに合わせて口の形を変えていきます。
ご自宅でも簡単に取り入れられる体操で、表情筋を含むお口まわり全体の機能の向上に役立ちます。
スポットポジション
舌の先がどこにあるかを意識することは、きれいな歯並びや正しいかみ合わせにとってとても大切です。
理想的な舌の位置は、上の前歯の少し後ろの膨らみがある「スポット」と呼ばれる部分です。
この位置に自然と舌先が収まるようになることで、口呼吸や舌癖の改善につながります。
スティックティップ
スティックティップは、舌の筋力を鍛えるためのトレーニングです。
スティックを口の前に縦に持ち、舌先で押し返すように3秒間キープします。
これを5〜10回繰り返すことで、舌の位置の安定性を高め、正しい嚥下や発音をサポートします。
自宅でもできること
MFT(口腔筋機能療法)は、歯科医院でのトレーニングだけでなく、ご自宅でも取り入れられることがあります。
まず意識して行っていただきたいのは、お口を閉じて鼻で呼吸することです。上下の歯は軽く離した状態が理想的です。常に上下の歯が噛み合っていたり、口が開いたままになっていたりすると、お口まわりの筋肉のバランスが乱れてしまいます。
また、食事のときは背筋を伸ばし、左右の奥歯をバランスよく使って噛むようにしましょう。片側だけで噛む癖があると、顎の成長や歯並びにも悪影響を及ぼすおそれがあります。
日中の姿勢だけでなく、睡眠中の体勢も重要です。うつ伏せ寝は避け、できるだけ仰向けの姿勢を心がけることで、お顔や顎の健やかな発育ときれいな歯並びにつながります。
MFTの注意点
MFT(口腔筋機能療法)は、お口の筋肉をバランスよく使えるようにするためのトレーニングです。しっかり効果を出すためには、いくつか気をつけたいポイントがあります。
歯科医師の指導に従いトレーニングを行う
MFTは、お子さまの癖や筋肉の使い方に合わせて内容を調整する必要があります。
自己流で行ってしまうと、間違った癖がついてしまうこともあります。歯科医師やエデュケーターの指導のもと、正しいトレーニングを行うことが大切です。
毎日継続してトレーニングを行う
トレーニングは、習慣化して毎日続けることが大切です。たとえば、歯みがきのあとや寝る前に取り入れるようにすると、習慣化しやすく無理なく継続することができます。また、お子さまが続けるモチベーションを維持するために、カレンダーにシールを貼るなど、ちょっとした工夫もおすすめです。
トレーニングの目的を理解して行う
トレーニングをなんとなく続けるよりも、「これをやるとどうなるのか」「どうして必要なのか」を知っていると、お子さまのやる気にもつながります。お子さまにも分かりやすく伝えてあげることで、積極的に行っていただけるようになります。
無料合同説明会のご案内
「うちの子、もしかしてMFTが必要かも…?」
そんなふうに思った方は、ぜひお気軽にご相談ください。当院では、お子さま一人ひとりの癖や筋肉の状態を丁寧に確認し、必要なサポートをご提案いたします。
初回カウンセリングやご説明は無料で行っておりますので、「ちょっと気になる」「まず話を聞いてみたい」という方も安心してお越しください。